餓鬼に食べ物・
飲み物を施すことによって
生じる「功徳」を先祖に振り向け、
供養するという意義で、浄土宗寺院の多くでは、
この「施餓鬼」という行事が盛んに行われています。
元々、この行事は、
『救抜焰口餓鬼陀羅尼経』
というお経の逸話により起こったと言われています。
そのお経にはこのように述べられています。
ある日、お釈迦さまの弟子である「阿難」が
瞑想修行をしていたところ、
喉が針のように細く、口から炎を吐いた、
恐ろしい姿の餓鬼が現れ、
「すべての餓鬼に飲食を施して供養しなければ、
おまえの命は三日後に尽き、餓鬼道に堕ちるであろう」
と告げられます。
阿難がお釈迦さまに餓鬼の供養方法を請うと、
お釈迦さまは教えを授けました。
その教えとは、ある呪文(変食陀羅尼)を唱えれば、
少量の飲食を無限大に変じることができ、
餓鬼に飲食を施すことができる、というものでした。
阿難が教えに従ってその法を修したところ、
餓鬼は苦界から救われ、阿難自身も
その「功徳」により長寿を得たとされています。
このような「施餓鬼」の様子は
国宝「餓鬼草紙」にも
描かれています。
以下のグーグル美術館サイトでは
解説付きで「餓鬼草紙」を閲覧できるので
ぜひご参照ください▼